プロスポーツ選手も体感する究極の集中状態「ゾーン」って?

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勉強やスポーツ、芸術などで成果を出すためには、それに取り組むときの集中力が必要不可欠です。世界大会などに出場する一流のスポーツ選手などの中には、究極の集中状態である「ゾーン」を体験する人も。「ゾーン」に入ると、その人の普段以上の能力が発揮されると言われています。今回はこの「ゾーン」が体験できるかもしれない方法をいくつかご紹介します。スポーツだけでなく、勉強や芸術活動などでも、生徒の集中力を高めるための参考にしてみてください。

目次

究極の集中状態「ゾーン」体験とは?

スポーツ選手などが極度の集中状態にある時、他のことに対する思考や感情などを忘れてしまうほど、目の前のことに没頭している状態を体験することを、「ゾーン体験」や「ゾーンに入る」と言います。単純に集中できている、よいプレーができているだけではなく、以下のような状態が、「ゾーン」体験の特徴です。

・心と体が完全に調和している
・体が勝手に動き、痛みなどの感覚がない
・試合中の自分を上から眺めているような感覚
・リラックスしているけれど、ものすごく集中している
・プレー中に相手やボールなどが止まって見える

要するに、目の前のことに集中している中で、その人にとって何か特別なことが起こったと実感する状態を、一般的に「ゾーン」と呼ぶのです。

では、「ゾーン」を体験するためには、どんな準備が必要なのでしょうか?

不安や緊張などの「余計な情報」を排除する

大事な大会やコンクール、試験などの前には、不安や緊張がつきものです。しかし、「失敗したらどうしよう」「責任が重い」、「たくさんの人に見られていて緊張する」などの感情は、本来の力を発揮するためには不要。

究極の集中状態を迎えるためには、脳が必要な情報のみを、しっかりと受け取らなければなりません。最高の力を発揮するための情報(スポーツならば相手の動きや会場の環境、試験なら問題の内容や制限時間など)を瞬時に処理するためには、不安や緊張などのマイナス感情を抱いている隙はないのです。

なかなかすぐには難しいかもしれませんが、普段から練習や勉強を重ねることで自分に自信を持ち、本番は目の前のことだけに集中する意識を持つと良いでしょう。

ポジティブに挑戦する意識を持つ

逆境に立たされた漫画の主人公などが「強い敵と戦う時ほど燃える」といったようなセリフを話すことがあります。これと同じように、試合で強い相手と対戦することになったり、難しい試験に臨んだりする際に、心の中で「面白くなってきた」とつぶやいてみると、ポジティブに挑戦する意欲が湧き上がってくる場合もあります。他には、日々の中で少しでも、自分の中で無理だと思っていたことに挑戦してみるのも成功体験につながり、逆境に果敢に挑戦できる体質に近づいていきます。

努力している過程も含めてイメージトレーニングをする

目標を達成できた場面だけでなく、練習や試験勉強などに一生懸命取り組んでいる自分の姿をしっかりとイメージすることが重要です。例えば、「勉強に集中しているとき、自分はどんな姿勢をしているか」「どんな表情をしているか」「呼吸はどんな状態か」など、具体的に考えて、想像してみましょう。さらに、そのときの時間帯や場所の環境などもイメージしておくと、実際にも思い通りに集中状態に入ることができます。

これは、スポーツや音楽などでも同じです。試合や発表会の際に自分がどのように振舞っているかを想像し、その結果、成功するイメージを普段からトレーニングのひとつとして取り入れてみるのもおすすめです。

自分流の儀式を決める

野球選手のイチローがバッターボックスに入った時に、独特の動きをするように、「これをすれば自分はうまくいく」という儀式のようなものをひとつ決めておくと、緊張する場面でも心を落ち着けることができます。

・試合の日の朝ごはんには納豆を食べる
・発表会の前にお気に入りのハンドクリームを塗る
・テスト前におまじないを唱える

など、簡単にできる方法を考えてみると良いでしょう。

また、実際に「ゾーン体験」をしたことがある一流の人々は、これらのテクニックの他に、普段から努力をしていることは言うまでもありません。先生は、今回ご紹介した内容を生徒たちに伝えつつも、普段の積み重ねや、目標を達成したい、成功したい、勝ちたいと言う強い想いの大切さについても併せて話すようにするといいかもしれません。