生徒の自信喪失の原因にも 先生が注意すべき「NGワード」

■このロケーションは撮影用の施設です。■被写体の人物はストックフォトモデルです。撮影許諾を得ています。【モデルリリース:取得済み】

生徒のことを常に考えている先生でも、ふとした言葉が相手を傷つけてしまう可能性は無きにしもあらず。先生という立場だからこそ、自身では特に深い意味もなく言ったひと言が、生徒を悲しませてしまったり、自信を失わせてしまったりする場合もあります。先生が日頃の学校生活の中でついつい言ってしまいそうな「NGワード」と、それに変わる言い換えのフレーズをまとめました。

目次

具体性のない「ちゃんとしなさい」

具体的な指示やアドバイスなしに、「ちゃんとしなさい」や「しっかりしなさい」などと叱ったりするのは、生徒を混乱させる原因になります。同じように、「早くしなさい」という急かし方もあまりおすすめできません。細かく指示を示した方が、生徒もそれを守ろうとする意識を持ちやすくなるので、できるだけ分かりやすく、どうしたらいいのかを具体的に示すようにしましょう。

〈言い換えの例〉
「しっかりしなさい」
→「ここがこうなるように直してごらん」
「早くしなさい」
→「◯時になる前までにこれを終わらせよう」「一分以内に××しよう」

生徒が返事に困る「どうしてできないの?」

できないこと、分からないことがある生徒に、その理由や原因ストレートに聞いても、本人が答えられるはずがありませんよね。そんな生徒に先生がこのような問いかけをしては、相手の自信をなくさせてしまうだけで、何の解決にもなりません。生徒に成長してほしくて「なぜできないのか」を真剣に考えているからこそ、とっさに出てしまいそうな言葉ですが、一度こらえて、言葉に出さずに先生自身の方でその生徒が「できない、分からない理由」を探してみるようにしましょう。その際に、何ができるのか、どこまでは分かるのかに注意を向けてみるのも効果的です。

〈言い換えの例〉
「どうしてできないの?」
→「どこまで自分でできる?」「どの辺が難しい?」

「何で分からないの?」
→「どこまでは分かる?」

改善の余地が無い「ダメでしょ!」

頭ごなしに否定をしていては、生徒は次に改善することはできないし、先生に対する反発心や嫌悪感を抱く原因になってしまいます。生徒が間違った行いをした時も、感情に任せて怒るのではなく、なぜそれがいけないのか、どう改善したらいいのかを示せるような伝え方を心がけましょう。

〈言い換えの例〉
「◯◯しちゃダメでしょ!」
→「××するといいよ」「××はできているから、次は△△になるように頑張ろう」

生徒の話に耳を傾けない「言い訳をするな」

生徒が話し終える前に遮ってしまっては、「先生は自分の話を聞こうとしてくれない」と生徒に誤解を与えかねません。生徒の主張がおかしいと思っても、まずは落ち着いて、なるべく最後まできちんと話を聞いてあげましょう。

〈言い換えの例〉
「それは言い訳でしょ!」
→「言い分はよく分かった。だけど、××だよね?」

生徒の可能性を潰しかねない「君にはまだ無理」

生徒に対してに限らず、あらゆる可能性を全て否定するような「無理」という言葉は、先生としては普段からなるべく避けたい言葉です。もちろん、生徒に対してはもってのほかです。生徒に「できない」という先入観を与えない工夫が必要です。

〈言い換えの例〉
「君には無理だね」
→「どうしたらできるようになるか一緒に考えよう」

比べられて自信喪失「他の子はできているのに……」

生徒に対して、誰かと比べるような考え方や発言は基本的に避けたほうがいいでしょう。全ての事柄で一番になれる人は存在しません。それなのに、例えば「あの子よりも勉強ができない」、「あの子よりも足が遅い」などとさまざまな観点で人と比べていると、生徒は「自分にはなにも取り柄がないのかもしれない」と自信をなくしてしまいます。これを避けるためにも、生徒のやる気を伸ばすような言い回しを心がけましょう。

〈言い換えの例〉
「◯◯さんはできているのに……」
→「これができているね」「もう少しがんばってみよう」

先生の一言で、生徒は深く傷ついてしまうこともあれば、やる気や自信を持って成長することもあるはずです。生徒を大切に思う気持ちが伝わるように、小さな心遣いを大事にしたいものですね。