授業にどう取り入れる?「アクティブ・ラーニング」の簡単に出来るポイント3つ

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生徒が意欲的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」。以前『今さら聞けない「アクティブ・ラーニング」が大事な理由』でもご紹介したように、今後さらに重要視される見込みです。普段の授業でこれを意識している先生方も多い反面、なかなか取り入れられずに悩んでいる先生もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで今回は、実際に学校で取り入れる際のアイデアやポイントを3つのポイントに絞ってご紹介していきます。

目次

学びの道筋をきちんと提示する

生徒たちが能動的に学習するために、まずは先生が「なぜその学習をするのか」をきちんと示し、学ぶための道筋を立ててあげることが大切です。そのためには、授業の導入部分で、ポイントをしっかりと説明しましょう。

ここでは高校生の地理の授業を例に、先生の説明の仕方をご紹介します。

①学びの目的
「今回の授業では、開発途上国における多国籍企業の経済活動について学びます。」
②そのためのプロセスや手法
「みなさんのよく知っている多国籍企業が、どんな国で経済活動をしているのかを知り、良い点と悪い点の両方についてグループで考えてみましょう。」
③ゴール
「授業の最後には、中学1年生でも内容を理解できるように説明の仕方を工夫して、何人かに代表で発表してもらいます。」

生徒にとっては、何をどのように、どこまで学ぶのかが明確に分からないまま、課題を突きつけられるのはとても難しいことです。導入時に、学習内容についてきちんと先生から説明することが、アクティブ・ラーニングで重要なポイントの一つです。

まずは手軽なペア活動から

アクティブ・ラーニングの授業では、グループ活動が多く行われます。しかし、急にグループ活動を行うのには生徒の反応が分からなくて不安だったり、先生側の準備時間が足りない場合もあるかもしれません。そんな時は、まずペア活動から取り入れて、生徒たちの反応を見てからグループ活動を取り入れるのもいいでしょう。

ペアであれば教室内の机を移動する手間もなく、短時間で実施できます。生徒たちもペア活動が効果的にできると、グループ活動もスムーズにできるようになります。

ペア活動用のプログラムを用意しなくても、アクティブ・ラーニング式の授業は可能です。例えば、先生がある項目について説明するときに、「この説明を聞いた後で、ペアになって説明内容をそのまま相手に伝えてみましょう!」と指示をすると、生徒は単に説明を聞くよりも注意深く耳を傾けるようになります。こうして少しアレンジするだけで、生徒の中には自然とメモをとりながら聞いたり、分かりにくかった点を質問したりするようになる場合も。

ゲーム性を出すために、「じゃんけんで負けた方が説明をする」などと工夫をするのも効果的。ペアで聞く側にまわった生徒は、説明を聞いた感想や改善点を伝えるように先生から指示してもいいでしょう。

個人作業を織り交ぜて自主性を育てる

グループ活動を取り入れる際も、個々の生徒が何をすべきかをしっかり把握できるように先生が舵を取る必要があります。急に複数人でグループになり、「考えをまとめなさい」と指示をされても何から進めたら良いのか判断するのは困難なもの。だからといって、グループで行うことを先生があれこれ細かく指示してばかりだと、単なる受動的な活動になってしまい、アクティブ・ラーニングの意味がなくなってしまいます。

そこで、まずはテーマについて生徒たちが個人で情報を集めたり、考察したりする時間を設けるとスムーズです。次にペアで情報や意見を共有し、その内容をグループにつなげるようにすれば、情報やアイデア、感じたことなどが蓄積された状態で話し合いができるので、それぞれが意見を述べやすく、生徒たちが自主的にグループ活動を進めやすくなります。

教育の分野で注目度が高まっているアクティブ・ラーニングですが、小さな工夫で、生徒たちの授業に対する姿勢を積極的に変化させることができます。導入しかねている先生は、まず簡単なものから徐々に取り入れてみてはいかがでしょうか?

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