生徒・保護者に伝えておくべき夏休み中に多い水辺の事故

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夏休みのレジャーといえば、海や河川などの水辺が子どもたちにも人気です。長期休みの期間を利用して、家族や友だちと、普段はできないような水辺の遊びを楽しめるのは夏休みの醍醐味ですよね。とはいえ、水辺での事故は毎年数多く報告されているのも事実です。先生の目の届かないところで生徒が危険な目に遭わないためにも、夏休み前に水辺の危険性についてきちんと先生が把握し、生徒や保護者に伝えておきましょう。

目次

命に関わる確率が高い水辺の事故

警視庁の統計によると、2014年に日本全国で発生した水辺の事故は1,305件。人数にすると1,491人にもなります。さらに、その中の約半数である740人が、亡くなったり行方不明になったりしているのが現状です。このように、ひとたび事故が起きると、命にかかわる重大事故になる可能性が非常に高いことが、水辺の危険さです。

さらに、中学生以下の死者・行方不明者を場所別にみると、1位が「河川」で全体の52.7%、2位が「海」(25.5%)となっています。
では、2学期の始業式で元気な生徒たちと先生が再会できるための、水辺での注意点とは?

水辺に入らないつもりでも危険!河川での注意点

川などでのレジャーでは、魚とりや釣り、水遊び、ボート遊びなどのほかに、河原でのバーベキューなど、必ずしも水に入ることを目的としない楽しみ方もあります。しかし、はじめは水に入らないつもりでいても油断は禁物です。バーベキュー場やキャンプ場で、大人が準備や片付けをしている間に、子どもが川に流される事故は何件も起きています。岸辺で少しだけ足をつけるくらいに思っていても、予想もしていないタイミングで事故が起きる可能性も……。

そのような事態を防ぐためにも、河川での事故を防ぐためのポイントをまとめました。

【河川での事故から守るための注意点】
・事前に気象情報や河川の状況をチェックする
・現地の案内板などを確認し、危険な場所や川の特徴を把握する
・川に入るときは、活動にあった服装をし、着衣のまま水遊びをしない
・天気や川の変化に注意し、異変を察知したら早めに避難する
・水際で遊ぶときは、大人が子どもから目を離さない

河川の状態は、曲がり方や傾斜、川幅、岩の突出などの地形によって、右岸と左岸でも川の流れが違っていたり、川底に深みがあったりすることも。そのため、急に流されたり、深みにはまったりする危険があります。また、河川は天候の影響を受けやすく、上流で降った雨で流れが急に速くなったり、増水したりして事故につながることも。遠くに黒い雲が見えたり、落ち葉や流木などが流れてきたりしたときは要注意です。常に河川の状況をよく見ておくことが安全に過ごすポイントになります。

潮の流れに要注意!海での注意点

海には、深さなどによって水温の変化が大きい場所や、流れの激しい場所、海藻が多く遊泳者に絡まりやすい場所などがあります。海岸付近の危険な場所には、「危険」「遊泳禁止」などと案内されていることが多いので、これらの掲示や標識などをきちんと確認することが基本です。また、遊泳区域であっても、流れの方向や強弱、水深、自分の体力などを十分に考えて安全に泳ぐ必要があります。

さらに、毎年起きているのが「離岸流」が原因となる水難事故です。離岸流とは、沖に向かう速い海流のこと。時間帯や天候によって突然発生するため、浜からそれほど遠くないところで泳いでいたつもりが、いつのまにか遠くに流されてしまうことも。子どもの場合は、この離岸流から脱出しようと泳いでいるうちに力尽きて、溺れてしまうことがあります。

こうした海での事故を防ぐためのポイントは、以下の通りです。

【海での事故から守るための注意点】
・遊泳禁止区域では絶対に泳がない
・波が高いときや、引き返す波の流れが強いときは、十分注意する
・浮輪があっても陸から離れすぎないよう、保護者が見守る
・定期的に体を休め、無理な遊び方をさせない
・監視者の指示や注意に従う
・子どもから目を離さないようにし、遊泳中は大人が付き添う

また同じ場所であっても、天候や潮の満ち引きによって状況が変化することがあります。波浪注意報が出ているときに砂浜で遊んでいて、子どもが波にさらわれた事故も過去にはありました。また、海での遊泳は非常に体力を使うので、大人は子どもの様子に常に気を配り、決して無理をさせないように心がけなくてはなりません。小学生程度の年齢の子どもには特に、自分の足が届く範囲で遊ばせるようにし、大人がそばを離れないことも大切です。

夏休みを前に、このような長期休暇中のレジャーの注意点は、生徒だけでなく保護者の方々にも先生からお知らせしておくといいでしょう。学級だよりのようにうさぎノートを活用して、保護者の方々に通知してみるのもおすすめです。