学校現場における業務の適正化に向けて②:部活動の負担を大胆に軽減

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文部科学省では、次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方の見直しと業務改善をするため、平成28年4月に堂故大臣政務官を座長とする『次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォース』を設置。この詳細が2016年6月13日に発表されたので、今回はポイントとなる4つのトピックスをまとめてみました。この記事では、「2、教員の部活動における負担を大胆に軽減する」という項目についてご紹介します。

目次

部活動の顧問をしている先生の負担を軽減!

このトピックスで言及されているのは、以下の2つです。

・部活動は、スポーツや文化などに親しみ、教育の面でも意義が大きい。しかし、適切な休養のない行き過ぎた活動は、教員、生徒ともに、さまざまな弊害を生む。

・教員の負担の軽減、生徒の多様な体験の充実、健全な成長を促すためにも、休養日の設定の徹底をはじめ、部活動の大胆な見直しを行い、適正化を推進する。

部活動の顧問をしている先生方は、生徒と共に目標に向かって努力するという、やりがいのある経験ができる反面、休日も部活動がある場合が多いため、仕事の負担が大きくなってしまっているのが現状です。しかし、休養が十分に取れないと、さまざまな弊害が生じてくる可能性も。この問題を解決するための具体策が、以下の2つです。

取り組み内容1:休養日の明確な設定などで部活動の運営を適正化

平成9年の調査研究報告書で、運動部の休養日などの設定例※を示したが、実態はまだ不十分。そのため、各学校での校長のリーダーシップや教育委員会の支援の下、しっかりと休養日を設ける等の取組を徹底することが不可欠です。
※学期中の休養日について、中学校の運動部活動では週当たり2日以上、高等学校の運動部では週当たり1日以上など

〈具体的な改善方策の例〉
■国
・毎年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を活用し、休養日の設定を徹底
・運動部活動に関する総合的な実態調査の実施
・スポーツ医科学の観点や学校生活等への影響を考慮した、練習時間や休養日の設定に関する調査研究を実施
■教育委員会
・部活動の在り方の指導ガイドラインの策定を推進
・各都道府県、市町村の中学校体育連盟などと大会運営などの見直しを協議
■学校
・休養日の明確な設定、複数顧問の配置などで、教員の負担を軽減

取り組み内容2:指導員の配置など、部活動を支える環境を整備

教員の負担軽減を図りつつも部活動の指導を充実していくために、地域の幅広い協力を得ることが重要であり、部活動を支える環境の整備を推進する必要がある。

〈具体的な改善方策の例〉
■国
・部活動の指導や単独での引率などが可能な部活動指導員(仮称)の配置を促進
・部活動指導員(仮称)を法令上明確化し、ガイドラインに研修などの配慮を明確化
・地域の指導者を発掘し、学校につなぐ地域コーディネーターの配置を促進
■教育委員会
・部活動を支援する人材配置を促進。またその任用に際して必要な研修の充実を図り、受講の促進を図る
■学校
・地域との連携などによる指導体制の整備・充実を図る。この際、当該指導者に対して学校全体や各部の活動の目標や方針などについて適切な研修を実施するなどの工夫を行う

部活動の顧問をしている先生方にとっては、特に深刻な場合もある負担の問題。国や教育委員会も学校教育の改善に向けてさまざまな対策を考えているので、文部科学省の今後の動きなども含めて、このような教育に関する制度の情報にアンテナを張っておくことも大切です。

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【参考資料】
学校現場における業務の適正化に向けて−次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォース報告−

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