10代のLINE事情 – 生徒を理解するために知っておきたいスマホのイロハ

pixta_15008771

今や、ほとんどの生徒が自分のスマートフォンを持っている時代。安全のために与えている保護者の方が多いと思いますが、生徒にとってはスマホはプライベートに必要不可欠なコミュニケーションツールです。なかでもSNSは、友だちとの関係や興味の世界を広げる大事な存在。

ジャストシステムの「10代限定!SNS利用実態調査」(2015年12月)によると、15~19歳のスマートフォンユーザーが現在利用しているSNSは、LINE(93.8%)が最多であり、続いてTwitter(74.9%)、Facebook(37.5%)、Instagram(34.0%)という結果に。

今回はこの中でも、圧倒的な第1位の使用率を誇るLINEについて、基本的な機能や、便利さの裏側に潜む注意点についてまとめました。

目次

チャット形式でメッセージのやりとりがスムーズ

LINEは、スマートフォンをメインに通話やチャットなどが無料で楽しめるコミュニケーションサービスです。

通話料無料で、契約している会社のデータ通信量の範囲で音声通話やチャットが使い放題。3GやLTE、Wi-Fiなどのインターネット環境下なら、世界230以上の国・地域のどこでも利用可能です。

LINEのメイン機能となる「トーク」では、会話スタイルでリアルタイムにテンポよくメッセージを送受信できることが特徴です。そのトークで活躍するのが、多彩な「スタンプ」で、今の気持ちを率直にたったひとつのスタンプで表現できるところも人気のポイント。伝えたいことをスタンプのキャラクターに託して、誰にでも簡単に送ることが可能です。

また、「クリエイターズスタンプ」と呼ばれる一般の人が作成したスタンプを購入して使用することもできます。このスタンプの作成には年齢制限がないので、なんと自分でスタンプをつくってお小遣い稼ぎをしている中高生もなかにはいるそう。

グーループトーク機能が仲間はずれの原因に?

LINEでは、複数人でのメッセージのやりとりも可能です。方法は2種類。一つは、3人以上ですぐに会話をはじめたい場合に便利な「複数人トーク」、もう一つは、各メンバーに招待通知を送ってグループ名を作成し、継続的に会話することを前提にした「グループトーク」です。

「複数人トーク」は、友達のアカウントを招待して、承認なしで複数人でのトークのやりとりがすぐに可能になります。それに対し、「グループトーク」はグループ名やアイコンを決めて、メンバーとなる友だちを招待して作成します。これにはアルバム機能のほか、掲示板のようなノート機能を使うことも可能。部活の連絡網、学校での仲良しグループのように、今後も継続的にやりとりするであろうトークに向いています。

ただし、友だちを招待して参加を承認してもらうステップが必要なため、グループを作成するのに少し時間がかかることも。また、メンバーがいつでも退会する、させることができるため、それに付随した問題が生じる場合もある点に注意が必要です。

最近ではテレビのニュースでも話題にあがります。「複数人グループ」でも言えることですが、一人だけ省いた別のグループがいくつもあって、そこに入っていない友達の悪口を言う、などという問題も中高生にはよくあるようです。

知っておきたいプライバシー管理のこと

また、LINEにおけるプライバシー設定も先生としては知っておきたいところ。

LINEは、電話番号を知っている人なら自動で友達追加ができる設定になっています。それを避けたい場合は、設定画面で「友達自動追加」と「友達への追加を許可」をOFFにしておくようにすれば安心。リクエストを承認しなければ勝手に友達に追加されることもなく、無自覚で他の人を自分が追加してしまうことも避けられます。

また、2014年にはLINEアカウントの「乗っ取り」によるなりすまし詐欺が横行しました。知人のアカウントから金銭の振込を依頼されるなどして、実際に被害にあった人も出ました。現在はこれを防ぐためにもセキュリティが強化されましたが、生徒たちには、LINEのこういった危険性についても理解させておくようにしましょう。

「他の端末からログインされました」などと身に覚えのない通知が来た場合には、先生や保護者の方にすぐに相談するようにあらかじめ伝えておくと、被害の拡大を未然に防ぐことにつながります。

LINEを使っていない先生こそ知っていてほしい今回の内容。LINEは上手に使うことが出来れば先生にとっても生徒にとってもとても便利なツールです。ただ、その反面では、LINEによるトラブルも起こり得ます。

使い方や仕組みをしっかり理解して、生徒が巻き込まれうるトラブルを未然に防げるよう、または起きてしまったときにスムーズに状況把握ができるよう、万全に予習をしておきたいものですね。