研究授業を意義あるものに 参加する際のチェックポイント

pixta_21790696_M

日々の生徒への教え方を振り返り、先生同士が高め合ってより良くしていくために行われる研究授業。様々な教育機関で開催されていますが、観覧側として参加するのであれば、他の先生の授業からできる限り良い所を吸収して帰ってきたいですよね。そのためには、どのような所に注目すれば良いのでしょうか?今回は、研究授業に参加する際に心がけておきたいポイントについてまとめました。

目次

学習指導案に事前に目を通しておく

まずは、今回見学する授業がどのような教育目的で行われ、どのような内容を予定しているのかをしっかりと把握しておくことが大切です。授業の計画や概要などがまとめられている学習指導案は、それを作成した先生の、授業や子どもたちに対する熱意を感じ取ることができるはずです。同じ教育者として、その姿勢や教え方の着眼点を学ぶだけでなく。指導案の形式や書き方にも参考になる部分があるかをチェックすると良いでしょう。

自分が授業をしている時の悩みや疑問点を明確にしておく

研究授業には、多くの先生が自分の所属している学校から出張の許可をもらって勤務時間内に参加していると思います。いつもなら生徒との時間に費やしている時間を割いてるからこそ、しっかりと得るものを得て生徒の教育に還元したいですよね。そのためには、研究授業当日までに自身が日頃授業をしている中で課題に感じていることや、「他の先生はこんな時どうしているんだろう」と疑問に感じていることをリストアップしておくことをおすすめします。そうすることで、今回の研究授業には、何を学ぶために臨むのかが整理できるので、課題を解決しやすくなります。

教材・授業の流れ・指導スキルの3つの観点に注目する

自分の授業の中での課題や疑問が明確になったら、研究授業の際の着眼点をおさらいしておきましょう。大まかなポイントは、「使用教材」、「授業の展開方法」、「先生の指導スキル」の3つです。その中でもどのようにチェックすべきかについては、以下を参考にしてみてください。

〈使用する教材〉
珍しい教材を使った研究授業の場合は特に、その教材の特徴や、生徒の学びにどんな効果があるかを確認しましょう。普段自分が使っている教材と全く同じものを使っていたとしても、先生によってその活用方法は違うかもしれません。また、自分の担当教科以外の先生の授業に参加する場合でも、別の教科だからこその気づきを得られる場合もあります。さらに、研究授業後の懇談会などで教材についての意見交換をするチャンスがある時は、積極的に情報収集をすることをおすすめします。

〈授業の展開方法〉
学習指導案がしっかり練られていたとしても、実際の授業は生徒の反応次第で流れが多少変わることがほとんどです。そこで先生がどのように授業の流れを作っていくのかをチェックしましょう。発表したり問題を解いたりといった生徒の学習形態、時間配分、生徒の能力や回答のスピードに個人差が出ている場合の調整の仕方などを確認しながら、「自分だったらここはこうすると良いな」と他の効果的な展開方法を考えてみるのも有意義です。

〈先生の指導スキル〉
生徒への指示の出し方や、発言の引き出し方などのコミュニケーション系の要素だけでなく、板書の仕方、機材を使用する授業の場合はその操作方法、生徒に対するお手本が必要な授業(英語の発音、音楽の演奏、美術のデッサンなど)の場合はそのスキルなど、技術的能力の度合いなども参考にしましょう。また、授業自体の内容だけでなく、教室の環境などにも注目しておくのがおすすめです。掲示物や学級目標の内容、整理整頓の仕方、教室のレイアウトの仕方などからも学ぶことがあるかもしれません。

これらは、参加側として気をつけてチェックしたいポイントであると同時に、自身が研究授業を行う際に注目されているところでもあるということを覚えておいてください。さらに、特別に観覧者がいる場合だけではなく、普段の授業でも考えておくべき内容でもあります。

研究授業への参加を通して授業を客観的に見直すことで、生徒のより良い教育方法を身につける機会にしてください。