普段と違う教育実習期間に指導教員として実習生と上手に付き合うコツ

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新学期が始まり、クラスの雰囲気が落ち着いてきた頃に始まるのが、教育実習生の受け入れです。先生としては、同じ教育の道を目指す大学生や専門学生の後輩たちにしっかりと現場を学んでもらいたいと思う反面、自分の受け持つ生徒との関係性や、授業の進度への影響を心配する先生も少なくないのではないでしょうか。しかし、実習生にとっても、生徒たちにとっても、教育実習は普段経験できない貴重な期間です。それをどう料理するかは、指導教員である先生次第。そこで、教育実習の期間をより有意義にするためのポイントをまとめてみました。

目次

実習生の自己紹介の時間を確保して距離を縮める

教育実習の初日に、実習生が自分のことを生徒に知ってもらう自己紹介の時間を長めに確保してあげると良いでしょう。生徒たちは、新しくやってきた先生(実習生)の存在に興味津々のはず。どんな人なのかを理解すれば、実習生に対して生徒も親近感を抱きやすくなり、その後の授業も円滑に進みます。実習生にとっても、自分の担当するクラスの雰囲気をつかむチャンスに。自己紹介では、現在自分がどんな大学で何を学び、なぜ先生になりたいのか、担当する生徒と同じ年齢のころはどうだったかなどを話してもらうようにしましょう。これは、先生自身も実習生のことを事前に理解するためにも効果的です。数週間を共に過ごす相手なので、理解を深めてお互いのために良好な関係性を築くきっかけにしましょう。

指導案や実習日誌にしっかり目を通す


実習生が授業ごとに作成する指導案や、毎日の反省用に記入する実習日誌には、忙しくてもしっかりと目を通してあげましょう。担当教員が真摯に自分と向き合ってくれているという実感は、実習生にとってかなり心強いと同時に、実習に対して「しっかりと取り組まなければ」という良い意味でのプレッシャーにもなります。中には、学生気分が抜けないまま実習に臨んでしまっている実習生がいることも事実です。その場合は、教育の現場は真剣勝負だということを指導教員が身をもって教えてあげることで、意識を変えさせるように心がけましょう。改善点をアドバイスすれば授業の質も上がって、生徒にとってもプラスになります。


実習生の人生相談にも積極的に乗る

同じ道を志す後輩として、実習生の相談にはなるべく積極的に乗ってあげましょう。教員採用試験のことや、生徒・保護者との関わり方など、実際に経験しなければわからないことはたくさんあります。実習生としては、それに対する生の声を先生から聞きたいはずです。自身が実習生だったころのことも思い出して、できる限りサポートしてあげる気持ちを大事にしましょう。実習での先生との出会いは、その後、実際に先生として働き始める際の参考として大きく影響します。実習生は、自分が思っている以上に指導教員のことをよく見ている、ということも自覚しましょう。

実習生と生徒の距離感を調整する

実習生は本来まだ学生なので、生徒にとっても、生徒と先生の中間のような存在です。生徒と年が近い分、友達のような関係性になってしまうことも考えられます。実習生自身の自己責任も当然ありますが、生徒に舐められてしまって授業が円滑に進まなかったり、中学校や高等学校では、実習生と生徒が親密な関係になってしまったりなんてことも耳にしますよね。本来の実習の意義を達成させるためにも、先生は生徒と実習生の距離感が近づきすぎないように客観的に目を光らせ、うまく気を配ることも大事です。

教育実習は、自身の日ごろを振り返る機会にも

教育実習の期間は、実習生との関わりを通して、自身の日ごろの「先生としてのあり方」を今一度振り返る絶好のタイミングです。指導教員に指名されたら、「面倒だ」とか「忙しいのに手間が増える」などとネガティブな考えを抱くのではなく、教育を志す実習生に尊敬されるような先輩教育者になれているかどうか、自身が実習生だったころの初心を忘れていないかを考え直す良い機会だと考えると、有意義な実習期間になることに間違いありません。