頭の良さを判断する「IQ」ってそもそも何?

IQイメージ画像

頭の良さを示す際に、しばしば話題に出ることがある「IQ」。クイズ番組などで「これが解けたらあなたのIQは◯◯です!」といったように、問題の難しさを表す指標になったりもしていますよね。しかし、IQがそもそもどんなもので、どうやって算出されているかはなかなか知らない方が多いのではないでしょうか?教育に関わる先生方の予備知識として、今回はIQの基本についてまとめてみました。

目次

さまざまな算出方法があるIQの世界

IQ(Intelligence Quotient)とは、「知能指数」のこと。測定方法は多岐に渡って開発・改善され、教育や就職の現場や、時には軍事的理由のためにも実施されてきました。

IQの種類も、こうした測定方法によってさまざまで、代表的な「従来型IQ」と「偏差IQ」のほか、「知能偏差値(ISS)」や、評価を「優」「中」など5~7段階に大まかに分けた「知能段階点」で表す方法、最下位から何%の位置にあるかを「パーセンタイル(知能百分段階点)」で表す方法などがあります。

「従来型IQ」と「偏差IQ」の違い

IQの種類の中でも代表的な「従来型IQ」と「偏差IQ」の違いは以下の通りです。

従来型IQ
算出方法:精神(知能)年齢 ÷ 生活年齢(実年齢) × 100
この方法で算出されるのは、その人の「相対的な発達の度合い」や「知能の発達の早さ」を示す数値です。そのため、年齢を重ねてある程度の知識が定着すれば、一定値以上の数値が出る確率は減っていきます。また、ここでの「精神年齢」とは、検査対象者の知的能力が、何歳の人の平均と同じかを表すもの。必ずしも性格が大人っぽい、子どもっぽいという数値ではありません。

ただし、この従来型IQは、あくまで「検査対象者の発達の早さ」を示すもの。数値が高いからといって、単純にその人が優秀だと断定することはできません。

偏差IQ
算出方法:(個人の得点 - 同じ年齢集団の平均) ÷([15分の1または16分の1] × 同じ年齢集団の標準偏差) + 100
従来型IQが検査対象者個人だけにフォーカスした知能指数を表すのに対し、こちらは「同じ年齢の集団の中での知能指数」を表すという点が特徴です。この場合は、検査対象者全体から見た分布の数値が厳密に決められるため、年齢を問わず、上限は160程度、下限は40程度の場合が多いとされます。

クイズ番組などで「頭の良さ」の指標として扱われるIQは、偏差IQの方を指している場合がほとんどです。また、IQの平均値は100で、70〜130の間に約95%の人が収まると言われています。

IQが高いとどんな意味があるの?

IQが高い人は、思考力の深さや、記憶力の高さなどから、善悪の判断や他人を思いやる心が優れているとされます。しかし、今回ご紹介した内容からも分かるように、「IQ」と一口に言っても、算出方法などによってその意味は異なるので、何も知らずにただIQの値だけに一喜一憂する必要はありません。

偏差IQのように、周囲と比較すれば、数値によって能力の高さを判断することができますが、これもその時の受験層の知能レベルによって変化するものです。

必ずしも、「IQが高い=頭が良い」というわけではないことが理解してもらえたでしょうか?先生として抑えておくべきことは、たとえIQテストを行った際の数値が高かったとしても、その生徒が勉強をがんばらなければ、成績は伸びないという事実です。逆を言うと、IQの値が低かったとしても、しっかりと努力して勉強をさせれば、生徒の成績は当然ながら上ります。まずは、先生としてIQに関する先入観を無くし、生徒の勉強に対するモチベーションの向上に貢献することが大切なのではないでしょうか。