知っておきたいアレルギー ハウスダスト編

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家庭から預かっている以上、生徒の健康を守るのも先生の重要な役割です。そこで気をつけたいのが、アレルギーへの気配り。
うさぎノート通信では以前「先生として 知っておきたいアレルギー(食べ物編)」で食物アレルギーの基本をお伝えしましたが、今回は「ハウスダスト編」です。口から摂取しなくても、生徒の健康を脅かす物質は存在します。大きな被害になる前に、基本的なハウスダストによるアレルギーとその予防法おさらいしておきましょう。

目次

ハウスダストの主な種類とは

ハウスダストの原因となる代表的なものはこちら。
・じゅうたんなどに潜むダニ
・人や動物の毛、フケ、虫の死骸やフン
・空気中のカビや細菌
・室内へ侵入してきた花粉

ハウスダストは、普段の生活では人がなかなか気づけないような細かいサイズのものがほとんどです。一見キレイに見える教室内でも、体質によってはアレルギー反応を起こしてしまう生徒が出てくる可能性も。また、教室などではチョークの粉などもハウスダストの一部として捉えておきましょう。

ハウスダストが引き起こすアレルギー反応

ハウスダストによるアレルギー反応も多岐に渡ります。症状が風邪に似ている場合もあり、原因がハウスダストだとはなかなか気づけない可能性もあるので、まずは以下のような症状があることを知っておきましょう。

・アレルギー性結膜炎
ハウスダストなどのアレルギーの原因になる物質が結膜に入って、目が充血したり、かゆみが出たりします。コンタクトレンズを使用している場合は、そこに小さなゴミが混入したり、コンタクト自体が汚れていることで起こることもある症状です。

・アレルギー性鼻炎
原因物質が体内に入ってアレルギー反応を起こし、鼻の粘膜が炎症を起こすことで発症します。くしゃみが発作のように何度も続いて出たり、水のような粘り気の少ない鼻水が出たり、逆に鼻が詰まったりなどの症状も。

・気管支喘息
アレルギーの原因物質が気管に入ることによって炎症を起こし、気道が狭くなって息苦しく感じたり、息をするたびに「ヒューヒュー」「ゼイゼイ」という不自然な呼吸音がしたり、激しい咳き込みや粘り気のある痰などが発症します。

・アトピー性皮膚炎
乳幼児期に多いアレルギー疾患で、顔や頭、耳のなどの皮膚が赤く腫れ、小児期以降では皮膚が乾燥して硬くなります。強いかゆみがあるため、我慢できずにかいてしまうと皮膚に傷がつき、細菌に感染して悪化することも。中には大人になってもこの症状が慢性化して治らない人もいます。

学校特有のハウスダストを予防するために

このようなハウスダストによるアレルギーを防ぐには、まずはこまめな清掃が第一歩です。学校の場合は、先生はホコリの溜まりやすい場所まできちんとキレイにするように生徒に指導をしましょう。また、ホコリやチョークの粉が清掃中に舞い上がらないように濡れ雑巾などを活用し、生徒が誤って吸い込まないような配慮も大切です。

体育の時間に使用する大きなマットや、跳び箱の布の部分、柔道着やゼッケンなどにはダニが発生している可能性があります。ダニは高温多湿を好み、気温25℃、湿度75%のときに最も増殖します。これらの備品を保管する倉庫には定期的に風を通して空気を乾燥させ、場合によっては除湿剤などを使用するのもおすすめです。ダニが増殖している備品を授業で使用してしまうと、ハウスダストによるアレルギー反応が集団で発症してしまう危険があるので要注意です。

また、特に梅雨は湿気によるカビや細菌も増える時期。湿度の高い場所に目に見えるカビが生えていたら、その胞子が空気中に浮遊している可能性があります。こまめに換気を行い、水周りや家具の後ろの壁などに生えているカビを除去するようにしましょう。

大勢が日々共に活動する場所だからこそ、学校はハウスダストが多く発生しやすい環境でもあります。自身の勤める学校ではハウスダストによるアレルギーが起きそうな場所がないか、改めて確認してみてください。

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