生徒の安全を左右する 震災時に先生が取るべき行動とは?

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いつどこで発生するかわからない自然災害。近年の日本は大きな震災が立て続けに起き、国内の人々の生活を脅かしています。先生方は、学校内で生徒と共に過ごしている際に大きな地震に直面した時、子どもたちの命を守るのは先生の判断に委ねられる場面もあるでしょう。いざという時に迅速で正しい判断をするために、先生として取るべき行動を改めて確認しておきましょう。

目次

まずは冷静な態度で生徒を落ち着かせる

突然の地震などが起きた際には、生徒たちが驚いてしまい、教室内がざわつくことも十分に考えられます。そんな時こそ先生は冷静さを保って、生徒を落ち着かせなければなりません。例え内心は不安でいっぱいだったとしても、態度や表情にはなるべく出さずに、生徒のざわつきに負けない大きな声で「落ち着いて!」「静かに!」などの声かけをし、先生の指示に従うように促しましょう。

危険物の倒壊や落下から生徒の身を守る

地震の際には、大きな棚などが倒れてくる危険性もあります。また、場合によっては窓ガラスが割れる可能性も。まずは生徒の安全、特に頭部を守ることを優先し、ひとまず地震がおさまるまでは机の下に入って倒壊物や落下物から身を守らせるようにしましょう。この時、学校にある一般的な四つ足の机の場合は、対角の2本を掴ませると安定します。また、窓際の席に座っている生徒は割れた窓ガラスによって怪我をする危険があるので、すぐにそこから離れるように指示し、教室の内側に移動させましょう。

特別教室や体育館など、机がない環境では、落下物の少ない部屋の中央部に全員を集めます。実験中などで薬品がこぼれた場合は生徒がそれに触れないように指示を出し、ストーブやガスバーナーなどの火は必ず消えているかを確認してください。

指定された安全な場所へ速やかに避難

大きな地震の場合、繰り返し大きな揺れが起こる可能性もあります。一度揺れが治まったら、様子を見て学校内の指定の避難場所に生徒を誘導しましょう。この時に効果を発揮するのが、普段の避難訓練の成果です。生徒には避難場所への移動時には「あわてない・押さない・走らない・しゃべらない・戻らない」などの指導をあらかじめしておくことも大切です。生徒と一緒に校内アナウンスをしっかりと聞き、先生は生徒を避難場所へ誘導しながら、必ずその日の出席者が全員揃っているか、人数の確認をしましょう。

保護者との連絡手段を常に確認しておく

学校での災害時は、保護者への迅速な連絡も重要です。子どもたちの安否を心配している保護者にすみやかに現状の報告ができるよう、普段から災害時の連絡ネットワークを作り、共有しておくことが大切です。また、その際には保護者への連絡の一斉送信ができる「うさぎノート」ももちろん活用してください。

しかし、大きな災害ともなると、回線が混み合ってなかなか連絡を取ることができない場合も……。そんな事態のために、「いざというときはここに行けば合流できる」という場所を保護者との間に学校側が決めておくと安心です。

1日のうちで生徒が最も長い時間を過ごす学校。震災時に生徒の命を守るためには、学校内での行動指針のマニュアル作成や、保護者との決め事、避難訓練などによって、生徒の指導を行うなどの準備がもちろん大切です。しかし、どんなに事前に備えがあっても、いざその時に先生が状況をどう判断し、生徒に指示を出すかが運命を左右します。実際に日本で最近発生している震災に対して当事者意識を持ち、未来のある生徒の命を預かっているという責任の重大な立場として、今一度震災時の行動について考えておくことが大事です。