熱中症は真夏だけじゃない!初夏・梅雨から心がけたい熱中症対策

熱中症対策

だんだんと気温が上がってきて、季節は春から夏へと移行し始める5〜6月。
学校では体育の授業のほか、校庭での植物などの観察や校外学習など、屋外での活動が増えてくる時期でもあります。

そんな環境で先生が気をつけなくてはならないのが、生徒の「熱中症」です。
まだ夏本番よりは暑さも厳しくないので気を抜きがちなこの季節ですが、5〜6月も油断は禁物。気温の変化が不安定で、急に暑くなったり、湿度が高かったりするので、熱中症の危険性は大いにあるのです。そこで今回は、生徒を熱中症から守る予防策をまとめました。

目次

予防1 水分と塩分を適度に摂取させる

水分のこまめな摂取は基本ですが、だからこそおろそかにしないことが大事です。
人の体は、1日に約2,5リットルもの水分を失います。熱中症の起こりやすい季節は、さらに汗をかくことによって、気づかないうちにたくさんの水分を失ってしまうのが事実。

大切なのは「のどが乾く前に」こまめに水分補給をすることです。
先生は、生徒にもこれを積極的に呼びかけ、長時間の野外活動では水分補給の時間を必ず設けるようにしましょう。

また、人間の血液には、約0,9%のナトリウム(塩分)が含まれています。汗にもこれが含まれているので、水分補給の際は、一緒に失われた体内の塩分を補うことも大切。汗をかいたのに水だけを補給していると、血液中のナトリウムの濃度が薄まってしまい、体はそれを防ぐために「水を飲みたい」という気持ちをなくす仕組みになっているんだとか。
そして、余分な水分は尿として排出してしまうので、逆に体内の水分が減ることになり危険です。スポーツ飲料などをうまく利用して、適度な水分と塩分を同時に摂取するように生徒に伝えておくといいでしょう。ただ、過度な塩分の摂取は高血圧や糖尿病の原因にもなるので、あくまで「適度」が原則です。

予防2 日差しに注意

直射日光を長時間浴びるのは、熱中症の危険性を加速させる行為です。
野外活動の場合は生徒に帽子を被らせたり、生徒を集めて話をする場合は必ず涼しい日陰を選んだりという配慮が必要です。
特に、体育の授業中や運動会の練習などでは、生徒が太陽の下で長時間過ごすことが多いので、水分補給と併せて、こまめに休憩を取らせるようにしましょう。

また、あらかじめ体から熱を逃がしやすいような服装をするように生徒に呼びかけておくのも有効です。
私服の場合は、体を締め付けない適度なサイズで、通気性のよい素材や、汗を吸収しやすい素材を勧めるようにしましょう。
制服や体操着の場合も、タオルを持参させて、暑い時は首の後ろに巻くなどの小さな工夫も大切です。

予防3 室内でも温度に気を配る

熱中症は屋内でも起こる可能性が十分にあります。
例えば、体育館で約2時間の劇の鑑賞後に、生徒が熱中症になってしまったというケースも……。室温が25〜30℃程度の屋内でも、湿度の高さや風通しの悪さなどが原因で熱中症になることは少なくありません。体育館などの大きな教室だけに限らず、先生は室内の温度・湿度にも気を配るようにしましょう。そのためには、節電のために冷房の使用を過度に削減したり、「この程度なら大丈夫」と生徒に少し我慢をさせたりするようなことはせず、適度な涼しさを確認しながら、換気もこまめに行うようにしましょう。

生徒の中には自分から先生に「暑い」ということを伝えらえない子もいるので、先生の方から生徒たちに聞いて、教室が暑くないか先生側から確かめるように声掛けするのが有効です。

小さな心がけですが、先生に「熱中症対策」の意識があるかないかで、生徒の健康へのリスクは大きく変わってきます。夏本番を生徒たちが元気に迎えられるよう、初夏や梅雨の時期の暑さ管理にも気を配ってあげてくださいね。