「プロ」から学ぶ教師の為の発声方法

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大勢の生徒の前に立って授業をする先生。広い教室では、後ろの方に座っている生徒とは結構な距離がある場合もありますよね。

とはいえ、席によっては先生の声が聞こえない、なんてことはあってはならない事態です。では、教室内に響きわたるような、生徒の心に響く声を出すにはどうしたら良いのでしょうか。

押さえておくと便利なポイントを、歌手や劇団員、アナウンサーなどの「発声のプロ」が実際に行っているトレーニング法を元にまとめてみました!

目次

オペラ歌手を見習って「腹式呼吸」を意識

広いホール全体に、マイクなしの状態で美しい声を響き渡らせることのできるオペラ歌手の発声の基本は、言わずと知れた「腹式呼吸」です。この腹式呼吸はたくさんの空気を吸うことで吐く息の調節がしやすくなるので、お腹の底から大きくて通った発声ができるようになるという仕組みです。

実はこの腹式呼吸は練習で習得できるんです。練習をして、いつでも簡単に腹式呼吸が使えるようにしておきましょう。

まずはお腹を膨らませて、鼻からゆっくりと息を吸い、次にお腹をへこませながら口と鼻からゆっくりと吐きます。これを繰り返して、徐々に吸う時間よりも吐く時間を長くしていきます。

難しく感じる人は、これを仰向けに横たわってやってみてください。 横になってリラックスをしているときは、誰でも自然と腹式呼吸になっています。

この状態で肩や胸は動かさずに呼吸を繰り返していくと、徐々に腹式呼吸の感覚がわかってくるはず。 また、吸う息よりも吐く息を意識して行なうとやりやすいです。

劇団員のトレーニングで「母音」をはっきりと発音する

聞き取りやすい発声のコツは、母音をしっかり発音すること。

日本語は、母音と、子音+母音の構成で文字が構成されているので、母音をはっきりと発音しないと言葉がうまく伝わらない仕組みになっているのです。

ポイントは、口を縦に開くこと。母音をはっきり発音するトレーニングは、あの劇団四季でも「母音法」として古くから採用されています。

例えば「はじめまして」という言葉から子音を除くと、「アイエアイエ」という音になりますよね。これをしっかりと発音して繰り返すことで、母音を意識した明瞭な発音を身につけることができます。

これを参考にして、まずは自宅などでさまざまな言葉を母音だけで発音してみるのもいいかもしれません。

アナウンサーもやっている早口言葉で滑舌よく

また、滑舌の良さも重要なポイントです。

ニュースやスポーツ中継などでの明瞭な言葉の発声を求められるアナウンサーは、普段から早口言葉を使って滑らかで聞き取りやすい話し方の練習をしています。

「生麦生米生卵(なまむぎなまごめなまたまご)」、「隣の客はよく柿食う客だ(となりのきゃくはよくかきくうきゃくだ)」など、定番の早口言葉を練習してみてください。

また、滑舌が悪い人は、主にサ行、タ行、濁音を上手く発音するのが苦手な場合が多いようです。普段話すときから、これらの音を意識的にはっきりと発音するように心がけてみましょう。

ただ、実際の授業では早口は禁物です。早口言葉はあくまで滑舌よく話すためのトレーニングなので、授業の際の基本はゆっくりと話すことが大事です。

これらの発声方法に共通するのは、人に響く話し方ができるようになる他に、実は見た目の印象アップにも一役買ってくれるという点です。

口を大きく開けて話すことになるので、自然と表情が豊かになり、相手に明るい印象を与えることができます。

生徒の前でいつも元気ハツラツの先生でいるためにも、これらの発声練習を一度試してみてはいかがでしょうか。