食べ物アレルギーから生徒を守る為に知っておきたい基礎知識

食べ物アレルギー

先生は毎日の給食のほか、遠足や修学旅行などの学校行事でも、さまざまな場面で生徒と食事を共にする機会があります。中には、食べ物のアレルギーを持っている生徒もいるかもしれません。それを把握して、命にも関わりうるアレルギー症状から生徒を守るのも、先生の重要な責任ですよね。

生徒自身や保護者の方が、アレルギーを持っていることに気づいていない可能性もあります。誤ってそれを食べてしまい、大変な事態にならないためにも、食物アレルギーについて、基本的なことをここで知っておきましょう。

目次

食物アレルギーの仕組みって?

人間には、体の中に侵入してきた異物に対して、「lgE」と呼ばれる抗体をつくり出し、その異物を攻撃して体を守ろうとする「免疫反応」という能力が備わっています。しかし、この働きが特定の食べ物に対して過剰に反応してしまう場合があるのが問題です。これが、食物アレルギーが起きてしまう理由です。

そして、食物アレルギーは大人よりも子どもの方が起きやすいのも特徴。成長途中の子どもは消化器の機能が未発達なため、アレルギーの元になる異物を上手く分解できないことが原因だと考えられています。

アレルギー症状にはどんなものがある?

アレルギー反応によって起きる症状は、大きく分けて5つあります。

  • ・1つ目は、皮膚に赤みやじんましん、かゆみなどが発生する「皮膚症状」。
  • ・2つ目は、くしゃみや咳、「ゼーゼー、ヒューヒュー」という音のする呼吸困難に陥ってしまう「呼吸器症状」。
  • ・3つ目は、腹痛や吐き気、嘔吐などの「消化器症状」
  • ・4つ目は、口の中や唇、まぶたなどが腫れたり、口がイガイガしたりする「粘膜症状」。この症状は、喉が腫れて気道が狭まり、声が枯れたり出なくなって、最悪の場合は窒息してしまう可能性もあります。このレベルの症状になってくると、迅速な対応がかなり重要になります。
  • ・5つ目の「アナフィラキシー」は最悪のケースと言えます。これまでに挙げたさまざまな症状が全身に発症し、当の本人は意識を失ってしまうことも。これを「アナフィラキシーショック」といい、命にまで関わる危険な状態です。

万が一、生徒にアレルギー症状が出たら、普段生徒が持ち歩いている薬などがあれば服用させ、そうでない場合は落ち着いて、医療機関に連絡をするように冷静に対処しましょう。

アレルギーが起きやすい食べ物はこれ!

食物アレルギーの起きやすい食べものは、「3大アレルゲン」と呼ばれる卵(鶏卵)・牛乳・小麦です。しかし、これらの食べ物に対してのアレルギー反応が出やすいのは、乳幼児が多いとされています。先生がより気をつけておきたいのは、小学生以上の年齢に多い食物アレルギー。
代表的なものは、そば、ピーナッツ、カニ・エビなどの甲殻類、くだもの、小麦です。とはいえ、人によってアレルギー反応が起きる食べ物はさまざまです。

アレルギーになりやすい食べ物に限らず、どんな食べ物にもその可能性があることを忘れないようにしておきましょう。

大前提として、あらかじめ保護者の方としっかりコミュニケーションを取って、生徒に食物アレルギーがないかを確認しておきましょう。
いくら子どものうちに好き嫌いを無くした方がいいとはいえ、アレルギーによって生徒の命に関わる場合は例外です。

これらの食物アレルギーへの対策としては、まず、周りの大人たちが、日頃からアレルギーについて関心を持っておくことが大切。
また、食物アレルギーは突然発症する場合もあります。生徒の反応を観察して「おかしいな」と思った場合は、すぐに病院で診てもらうようにしてください。
そのためには、今回ご紹介した食物アレルギーの基本をおさえ、どんな症状があるとアレルギーなのか、それが起こりやすい食べ物は何なのかを知っておくことももちろん重要。

万が一のときに生徒をアレルギーによる脅威から守れるよう、準備を万全にしておくことをおすすめします。