褒め方で生徒が変わる、褒める時こそ些細な心がけを

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先生から褒めてもらった経験は、時として生徒に自信を与え、成長を促す手助けになります。

「昔、先生に褒められたのがきっかけで…」なんていう成功者のエピソードをインタビューなどで耳にすることもありますよね。先生は、生徒にとってはそれくらい大きな存在です。

では、そんな生徒の人生を左右するような影響力のある褒め方とは、どんなものなのでしょうか? 知っておきたい褒め方のコツを3つにまとめてみました。

目次

具体的に褒めることで成長度アップ!

生徒を褒める際にまず心がけたいのは、ただ単純に「すごいね」、「えらいね」と褒めるのではなく、何をどうしたことがどう良かったのかを具体的に褒めること。そうすると、生徒は何が「評価される=正しい」ことなのかを自分で判断しやすくなります。

さらに、それがその後の人生にどう役立つかまで教えてあげることで、生徒はその価値を理解して、褒められた事柄を意識的に継続できるしょう。また、スポーツや音楽などのお稽古ごとでは、褒めることによって、生徒にその分野での正しい形を教えることも大事。

「◯◯くんは××ができているから、その調子でがんばれば上達するね」などと伝えれば、得意な部分に自信がついて、モチベーションも上がるはずです。

「ちゃんと見てるから」。些細なことも褒める

生徒の些細な行動にも、先生としてきちんと気づいてあげることが大切です。

特に大人しい性格の生徒などは、あまり目立った行動はしない代わりに、人目につかないようなところで努力していたり、心遣いをしていたりする場合も少なくありません。先生はそれを絶対に見逃さないこと。

そして「ちゃんと見ているよ、知っているよ」というのを本人にさりげなく伝えるようにしましょう。ちゃんと評価してくれる先生の存在は、生徒にとって安心で嬉しいものです。どんな生徒にも、必ず褒めるべきところはあるはず。

いつもクラスの中心にいるような生徒だけを褒めるのではなく、一人ひとりの長所をしっかり把握するように心がけましょう。

結果ではなく、努力した過程も褒める

先生が生徒に対して結果だけを評価対象にしている状態はとても危険です。これでは、要領があまり良くない生徒ほど、努力することや挑戦することをしない「どうせ自分なんて」という考え方になってしまいます。

同じ人間などいないように、同じことをしても、「できる生徒」と「できない生徒」がいるのは当然のことです。今の時点では良い結果を出せなくても、チャレンジ精神の旺盛さや、仲間を思いやる心の豊かさは、生徒の将来にとっては大きな財産。

結果が望ましくないと、先生も生徒もどうしてもマイナスな感情になってしまいがちですが、過程を評価して「今回はうまくいかなかったけど、◯◯を××していたところは良かったから次は△△をがんばろう」など、部分的に褒めることも大切です。

そのためには、ここでもやはり常日頃から生徒のことをしっかり見守ることが必要ですね。

要点を3つにまとめてみましたが、先生が生徒を褒めるうえで大事にしたいのは、つまり生徒の「自己肯定感」を育てることと言えます。

自己肯定感とは、「自分は価値のある人間だ」「自分は大切な存在だ」などと自分自身を肯定できる気持ちのこと。この自己肯定感が高い人間は、何に対しても自信を持って取り組み、さまざまな課題にも積極的にチャレンジすることができます。

もちろん、自己肯定感が低い人間はその逆。この違いが、人生にどれだけ大きな影響を与えるかは簡単に想像できますよね。

先生の些細な心がけで、生徒は大きく成長する可能性を秘めています。しっかり褒めて、どんどん生徒を伸ばしてあげてください。