産休や育児休暇などの前に確認しておきたい 先生同士の引き継ぎのポイント

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学年末の担任交代や、職場の移動、家庭の事情などによって、先生同士で情報の引き継ぎをする場面は少なからず出てきます。今回は、本来の担当の先生が産休や育児などで一定期間現場に出られない場合の代理の方との引き継ぎ方法について主にご紹介します。しっかりと引き継ぎができていないと、生徒を戸惑わせてしまうことにもなりかねません。反対に、スムーズに資料や確認事項の共有ができると、その後、先生が復帰した時にもすぐに現場の感覚に戻ることができますよね。業務を引き継いでいく先生の負担も大幅に軽減されます。引き継ぐタイミングになって資料の準備などに追われて忙しくなってしまわないためにも、スムーズに引き継ぎをするポイントを確認しましょう。

目次

学校関連の一般的な引き継ぎの例

まず、学校で行われる主な引き継ぎ内容について確認してみましょう。

〈学級運営に関わること〉
・生徒に関わる内容:成績・評価などを記載した帳簿の引渡し、配慮が必要な生徒への対応方法、現在生徒間などで問題になっていること など
・よく使う物の保管場所:用紙類、氏名ゴム印、教師用指導書 など
・学年でその先生が担当している仕事について
〈クラブ活動・委員会活動〉
備品の場所、これまでの習慣や団体としての伝統、前任者の指導方法、外部講師との関係性 など
〈校務分掌に関すること〉
書類の保管場所、日々の仕事の内容 など
〈その他〉
事務書類の書き方、各種手続き など

そして、引き継がれる資料や冊子は、以下の物が代表的です。
・日課表
・講師の授業実施予定表
・週担当時間割
・週予定表
・生徒名簿
・学校訪問日程表
・学校訪問参観授業指導案形式
・教師用指導書
・教科書

では、引き継ぐ先生と引き継がれる先生は、それぞれどのような点を心がければよいのでしょうか。

引き継ぎをお願いする先生の心がけ

・生徒の名前と顔が分かる名簿を作成
代理の先生は、少ない準備期間の中ですぐに現場に出ることになります。そのため、生徒たちの顔と名前を覚えるための時間もあまりありません。顔写真付きの生徒名簿を用意しておくことで、一人ひとりの生徒たちのことをいち早く把握し、良好な関係を築きやすくできる準備をしておきましょう。席順に生徒の名前を記入した「座席表」もあると、代理の先生が教壇に立って生徒と会話をする際の手助けになります。

・生徒の習熟度を共有
まずはクラス全体として、どのような雰囲気なのか、授業の進度や、学習面はどれくらいの習熟度なのかを共有し、クラスの特徴を伝えましょう。さらに、生徒一人ひとりの特徴なども話しておくとスムーズです。

・学校内を案内
引継ぎや事務手続きだけでなく、余裕があれば学校内を案内してあげましょう。「ここの廊下は走ってしまう生徒が多い」、「ここは日影で湿気が多い場所」など、普段過ごしているからこそ知っている校内の情報を伝えておくと、代理の先生も安心です。

代理になる先生の心がけ

・生徒たちの姿を実際に見ながら引き継げるとは限らないことを自覚しておく
前任の先生とコミュニケーションを取ることができる期間は、それほど長くはないことを覚悟しておきましょう。特に、引き継ぎは放課後に生徒たちが下校してから行われる場合も少なくありません。実際に自分が担当する生徒たちと直接会えるのは、引き継ぎ完了後であることをある程度は覚悟しておきましょう。

・生徒に対して先入観を持たない
担当する生徒の病気や家庭環境など、大切な事柄はしっかり引き継いでおくことはもちろん重要です。一方で、本人たちと実際に向き合うまでは、前任の先生に引き継がれた内容通りに「この子はこうだ」と決めつけるのも避けましょう。先生の立場や在り方によって、同じ生徒でも対応は変化します。先入観を持たずに、先生自らの目でまずが生徒を見てあげてください。

・代理期間中の資料などは保存しておく 
職員会での配布資料や学校だよりなど、前任の先生が学校に来られない間の資料はきちんと保管しておきましょう。そうすることで、復帰した時にその先生が居ない間に起きた校内での出来事を把握しやすくなります。

・金銭面の管理
会計関連の確認・引き継ぎは、誤りがあると生徒や保護者の方々に迷惑をかけてしまう可能もあります。徴収忘れ、二重徴収などが起こらないように、学級運営に使用した金額は元の先生にもきちんと共有しましょう。

生徒たちにとって、一時的だとしても担当の先生が変わることは戸惑う部分もあるかもしれません。前任、後任の先生で連携を取ることで、少しでもその負担を減らし、先生同士も良好な関係性を結べることを目指しましょう。