大阪府が推進する英語プログラム「DREAM」とは?

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次期指導学習要領では、平成30年度より小学校5年生からの英語教育の教科化が決定しています。それに対し大阪府では、小学校1年生から始められる大阪府公立小学校英語学習6カ年プログラム「DREAM」を開発しました。6年間の学びを通じ、将来への夢や希望を膨らませ、自分の夢(DREAM)を英語で語ることができるようになるのが、「DREAM」の目的です。

また、「DREAM」の注目すべき点は、地方公共団体が民間事業者と協働し、ネイティブスピーカーや小学校、学識経験者などの協力を得て完成した、それぞれの強みを生かした全く新しい英語学習プログラムだということ。

そんな独自のプログラムには、どのような強みがあるのでしょうか?その特徴についてまとめてみました。

目次

楽しみながら自然に英語を学習

できるだけ早い段階からたくさんの英語に触れることで、将来的に英語を自由に使いこなせるようになる可能性があります。そこで「DREAM」では、小学校の6年間で話す・聞く・読む・書くといった英語の4技能を育成。文法としての英語ではなく、英語の歌や物語を通じて英語の発音や文字に触れることで、楽しみながら自然と英語を学習することができるように構成されています。これは府内の16の小学校を研究協力校に指定し、平成26年から2年間実践研究を行った成果を取り入れた大阪府オリジナルのプログラムです。

ストーリー形式で分かりやすい内容

日常的な場面でのやりとりを中心としたアニメーションを用いて、絵や音声、声のトーンなどから「今、どんな意味の英語を話しているのか」を想像することができます。そのため英語を理解できない子どもでも楽しく見ることができるほか、子どもが自分からの気づきを得ることができます。また、アニメーションを観ながら実際に一緒に体を動かすことで、英語を日本語に訳して考えるのではなく、「英語のまま感じる」姿勢や態度を養うことにも繋がります。

繰り返し学習することでステップアップ

週3回、1日15分程度の短時間学習を基本として学習を行います。短時間集中して英語に触れることで学習効果を狙うだけではなく、まだ教科化されていない学年もあるため、授業内での指導でも活用できるよう、15分という長さに設定しています。また、繰り返し学習することで、同じものでも学びたい内容をレベルアップさせることで効果的に力をつけることができます。だんだんと歌の速度を変えてみたり、会話実践での各生徒の役割を変えて発音練習をしたりと、少しの工夫で児童・生徒を楽しませて学習できる内容になっています。

小・中・高校を通じての英語学習を見据えた内容

「DREAM」は、早い時期からの学習だけを目標とするのではなく、小・中・高を通じての英語学習を見据えて開発されたもの。限られた時間の中で行うのに適したDVDでの学習のため、忙しい先生や英語が話せない先生でも持続的に指導することが可能。小学校卒業時には実用英語技能検定5級相当の英語力が付くことを目標としています。学習内容のテーマは児童・生徒の身近なものから、より広い抽象的な世界のものへと変化させ、日常生活においても自ら英語を「使う」ことを意識させる内容になっています。

次世代を生き抜くために、長年重要視されてきた英語教育。大阪府のように、地方の行政が独自のプログラムを開発する動きもあります。

幼いころからの英語教育には賛否両論ありますが、子どもが自らの学びを体感できる英語教育プログラム「DREAM」の取り組みが、どんな効果に結びつくのかが気になりますね。