クラスの指針になる学級目標の立て方

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小さい頃から目標を持って行動をすることはとても大切なこと。それは個人の目標だけではなく、集団での目標も同じです。学級目標は、クラスという集団がどんな目標を持って一年を過ごすかを決めるものです。何か問題に直面したときも、教室に貼り出しているこの目標を見上げ、生徒自身が道を正したり、先生が方向性を示したりと、指針があることは生徒の成長に欠かせません。しかし新しく担任を持つクラスは4月になるまで明かされず、どのような生徒たちを受け持つことになるのかを事前に考えることができないので、学級目標の内容について悩むこともあるかもしれません。それが新任の先生なら尚のこと。そこで、学級目標を立てるときに気を付けたいポイントについてまとめました。

目次

生徒と一緒に考える

学級目標は先生のためのものではありません。生徒が「こんなクラスを作りたい」という願いを込めるものです。そこで、まずは生徒たち自身がどう一年を過ごしたいのか、しっかり聞く必要があります。とはいえクラス全体の目標なので、「クラス全員」で意見を出し合いながら決めるのがいいでしょう。話し合いの場で全員が自分の意見を発表するのは難しい場合もあるので、アンケートを作成して記入してもらうと効率的です。その際のアンケートに使えるポイントは下記の通りです。

・短文を考える
どんなクラスにしたいのか、どんなクラスになると思うのか。生徒自身に短い言葉で表してもらいます。この時、一つだけではなくいくつも書いてもらうと生徒もイメージが固まりやすいでしょう。

・漢字一文字で表す
短文を作るのが難しい場合、その気持ちを漢字一字で表現してもらいます。グループになって出し合うのもいいでしょう。その中からそれぞれがいいと思った字を黒板に貼ってもらいます。

・挙がった内容を分類する
キャッチフレーズや漢字など、生徒に考えてもらったクラスのイメージをグループに分けます。例えば笑顔の絶えないクラス、など動きに関するものなのか、楽しいクラス、というような雰囲気を表すものなのかどうか。キャッチフレーズを作るとき、短文や漢字を組み合わせると、生徒自身も「あっ」と思うようなことばに出会えるかもしれません。

こんなクラスは嫌だ、から考える

学級目標を決めるとき、明るいクラスがいい、楽しいクラスがいい、というように他のクラスと被ってしまったり、ありきたりなキャッチフレーズになったりしてしまいがちです。生徒の印象に残らない学級目標になってしまうと、せっかく作ってもそれを軸にクラスをまとめるのは難しいですよね。

そこで、逆に「こんなクラスは嫌だ」というものを生徒から挙げてもらう方法もあります。男女の仲が悪かったり、いつもケンカしていたり、いじめがあったり……今までの実体験をベースに話をすることができるので、生徒同士も共感し合える部分が多くあるでしょう。そこで、嫌なクラスにならないためにどうしていけばいいのかをクラスで話し合えると、より深い学級目標を立てることができます。更に、こんなクラスは嫌だ、という思いを共有することで、何か壁にぶつかったときに「○○するのはやめようと話し合ったよね」と意見を言いやすい環境を整えることもできます。

共通の目標は、集団生活をする上で欠かせない指針です。協調性を養うためにも、ルールや目標を共有することでより良い人間関係が作れ、チームとして成長していきます。学級目標を設定することは、クラスの成長を現実的なものにしてくれるはずです。そのためにも生徒の納得のいく目標が立てられたかどうかは非常に重要です。

学級目標ができあがったら、先生は生徒の活動をしっかりと見守り、問題にぶつかれば一緒に悩み、達成したときは思い切り喜びましょう。素敵な学級目標を立てて、生徒の笑顔溢れる一年のスタートを切ってください。