教育の未来を変えるかもしれないキーワード「EdTech(エドテック)」とは?

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「EdTech(エドテック)」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。これは、ICTを用いた今後の教育の進め方にとって、今後重要なキーワードとなります。以前『うさぎノート通信』で取材させていただいた株式会社マナボが提供している『manabo』(記事はこちら)
も、「EdTech」の一部。その他にも、数々の企業がこの分野に可能性を見出し、次世代の教育を担う可能性のあるサービスを開発・提供しています。そこで今回は、この「EdTech」についての基本事項をまとめてみました。

目次

「EdTech(エドテック)」ってそもそも何?

「EdTech」とは、「Education(教育)」と「Technology(科学技術)」を組み合わせた造語。2000年代の中頃に、アメリカで誕生しました。教育とテクノロジーを融合させ、新しいイノベーションを起こす領域のことを指し、アナログな体制が未だに多く残る教育現場を、ITの力で革新していくことを目指しています。
日本では、「ICT教育」や「e-ラーニング」といった言葉が用いられることもありますが、「EdTech」も大まかな意味合いは同じです。今後「EdTech」の市場がより成熟していくことで、これらの定義がはっきりしていくでしょう。

具体的な特徴は、特徴は、カメラを用いた双方向性の学習や、ネットワーク上の不特定多数に、疑問や質問を投げかけて回答をしてもらうなどといった、IT技術を活用した高度な学習を実現させているところ。
さらに、「ICT教育」や「e-ラーニング」とは異なり、『うさぎノート』のように教員の業務効率を改善する管理ツール、幼稚園などでレクリエーションを担当するヒューマノイドロボットなども含まれ、教育現場の今後の変化に直接影響を与えうる可能性を秘めているのが「Edtech」だといえます。

「Edtech」の持つ可能性とは?

これまでは、教室で大勢の生徒の前に先生が立ち、一方的に知識を与えていくことが日本の教育の一般的な方法でした。しかしこれでは、どうしても、生徒全員にふさわしい形での学びを与えることは難しくなってしまいます。
そこで近年、国内外で重要視されているのが、子どもの「多様性」を認め、一人ひとりに寄り添った教育のノウハウです。

これを可能にするために期待されているのが「Edtech」です。多様性を重視すると言っても、一人ひとりに専属の先生をつけたり、専用の教育カリキュラムを作成したりするするのは、多くの手間や負担が生じてしまいます。ITのテクノロジーを活用することで、これを解消し、それぞれのニーズに応じた学習方法を提供することができるのです。

例えば、身体的な問題などにより、学校や学習塾に通うことができない子どもでも、映像やインターネットを活用して先生と顔を合わせて学んでいる状態とほぼ同等の教育を受けることができます。また、家計の問題で意欲があっても学習塾に通うことができない子どもが、IT技術の活用により、低コストで勉強することも可能。子どもたちの未来をさらに広げることに役立つのです。

教育の現場でどう取り入れていくべきか

このような「Edtech」の台頭により、「先生」の在り方にも今大きな変化が起こると予想されています。授業の内容や生徒の学びにつながることは、現場の先生よりも、教育的専門性の高いプログラミングがなされたロボットや教育システムなどの方が効果的なのでは?といった専門家の意見も少なくありません。

IT技術だからこそできることを取り入れると同時に、現場にいる生身の先生の価値が問われる時代になってきているともいえます。では、今後の先生に求められる力とは何なのか。それは、生徒一人ひとりと向き合い、人間だからこそできる温かみのある関係性を築いていく力です。日々関わっていく中で、「この生徒にはこんな勉強法が合っているな」、「この生徒は今こんなことに悩んでいるみたいだから、こうやってサポートしよう」など、きめ細やかな対応をすることで、成長期の生徒のソフトな面を支えることができるのです。

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